過去ログ - 【咲安価】京太郎「スマブラで鸞翔鳳集……だと……？」菫「４スレ目だな」【白糸台】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】京太郎「スマブラで鸞翔鳳集……だと……？」菫「４スレ目だな」【白糸台】

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708:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/30(日) 23:10:26.38 ID:+JLeokRio
【龍門渕邸：当主室】

姉帯常務「・・・万が一と、娘さんだけはこの場を離れさせましたか。その辺りは父の愛といった所ですかね」

龍門渕父「ここで私が譲らなければ、貴方達が次に選ぶ選択は分かっている」

相対する二人の男。
互いに譲れぬ物を背負い、絶対に引けぬ覚悟を抱き、ここに立っている。
ただ一つ、違いがあるとすれば。
生者の為に戦うか、死者の為に戦うか。

龍門渕父「透華を確保し、私を始末し。代替わりによる強引な方針転換・・・『徒花』が出て来たという事は、そういうことだろう」

姉帯常務「・・・分かっているなら、何故抗う？会社の利益としても、逆らうリスクにしても、この選択に意味があるとは思えない」

龍門渕父「・・・『若さ』とは『熱』だ。あの時の拳には、それが込められていた」

姉帯常務「？」

拳で想いを吐き出した。
口で想いを吐き出した。
涙で想いを吐き出した。
大切な物を思い出した、夜。

龍門渕父「子供は、親の背中を見て育つものだ。だから我々は、恥ずかしい背中を子供達に見せる訳にはいかない」

龍門渕父「汚い仕事をして、綺麗な生き方を諦め、子供達に向き合えない人生はもう止めたのだ」

龍門渕父「後悔などあるものか。私は、あの子達に胸を張れる選択を選んだのだから」

立派な背中を見せるのが、親の仕事だ。

姉帯常務「・・・ここで、子供達の未来を守って死ぬ気か。相打ち覚悟で」

龍門渕父「本望だ」

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