過去ログ - 【咲安価】京太郎「スマブラで鸞翔鳳集……だと……？」菫「４スレ目だな」【白糸台】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】京太郎「スマブラで鸞翔鳳集……だと……？」菫「４スレ目だな」【白糸台】

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739:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/01(月) 00:07:00.42 ID:Q1AyoxQwo
龍門渕父「（私はここで力尽きたが・・・この男は、きっと止まらない）」

龍門渕父「（この男を止めてくれ。いつか、私をそうしたように・・・京太郎君）」

龍門渕父「（妻よ・・・今まで、ありがとう）」

龍門渕父「（衣・・・今まですまなかった）」

龍門渕父「（透華・・・どうか、幸せに・・・）」

倒れ伏すものと見下ろすもの。
この二人の今の姿こそ戦いの決着で、たった一つの真実だ。
勝者が、敗者の亡骸に歩み寄る。

そして勝者はそっと・・・敗者に向かって、礼をした。

それは反存在（ｸﾋﾞｱ）ではありえない事。

人類において異端である反存在（ｸﾋﾞｱ）の中でも、更にこの男が異端である理由。

姉帯常務「戦いは・・・僕の勝ちに終わった。それは揺るぎない事実だ」

姉帯常務「だが、父親としては、貴方の勝ちだ。敗北を認めよう」

姉帯常務「・・・一人の男として、敬意を払う」

仲の良い双子が、遠く離れた片割れの危機を訳もなく感じ取ることがあるという。
日本にも似たようなことは昔からあり、それは『虫の知らせ』と呼ばれている。
もし本当にそういうものがあるのなら、きっとそれは人と人との見えない繋がりを通して、互いの危機が伝わっているのだろう。
大切な人ならば、家族ならば、尚更だ。

遠く離れていても。

透華「・・・お父様？」

繋がりがあるならば。

衣「嫌だ・・・嫌だ嫌だ嫌だ！」

衣「この感じは、あの時の、父君と母君が居なくなった時の・・・！！」

きっと、何かは伝わる。

京太郎「・・・今の、声は」

人は死んで、それで終わりなのか。
死んでも、終わりではないのか。
それは、残された者たちが証明しなくてはならない。

つづく

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