過去ログ - 【咲安価】京太郎「スマブラで鸞翔鳳集……だと……？」菫「４スレ目だな」【白糸台】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】京太郎「スマブラで鸞翔鳳集……だと……？」菫「４スレ目だな」【白糸台】

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766:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/01(月) 22:23:27.19 ID:039ZvVdJo
酒が効いてきたのかそこからの記憶は曖昧だが、何かあの人が変な事を言い出したのは覚えている。
朧気な記憶でも、違和感はしっかりと残っていた。
酒の勢い、気の迷い、結局はそういうものだったのだろうが。

龍門渕父「・・・私に何かあった時は、透華達を頼む」

京太郎「え？いきなりどうしたんですか？」

龍門渕父「だが私の目の黒い内は嫁にはやらんぞ！少なくとも私に勝てん奴にはな」

京太郎「世の中のお父さんでそれを実行できた人ほとんど居ないと思うのですが」

龍門渕父「変な男に捕まって欲しくない、嫁に行って欲しくない、娘が独り身は可哀想、そんなジレンマが・・・」

京太郎「いやあ、透華さんが変な男に惚れるってのは考えにくいというか・・・」

結局『あり得ないけど』って前提で透華さん達を守ることを約束したり。
父親が普段どんなにカッコ良くても娘の事になると情けなくなることを実感したり。
だから、この話の最後の、大事な部分を覚えていないのも仕方無いのだろうか。

龍門渕父「子は、親より先に死んではならない。親は、子供が大人に成るのを見届けなくてはならない」

龍門渕父「親子の間で、最も罪深いことは『長生き』という義務を放棄することだ」

京太郎「家族と死に別れる以上に悲しい事って、そうそう無いですしね」

龍門渕父「そうだ。だが、例外もある」

龍門渕父「家族を悲しませても、命を失っても。そんな禁忌を犯してでも成さねばならぬ時」

龍門渕父「それは―――」

ここから先は覚えていない。
酒に酔ったのか、遠い記憶が磨耗したのか。
この後に続く言葉こそが、多分俺が『大人』になる為に知らねばならない言葉だったはずなのに。

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