過去ログ - 【咲安価】京太郎「スマブラで鸞翔鳳集……だと……？」菫「４スレ目だな」【白糸台】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】京太郎「スマブラで鸞翔鳳集……だと……？」菫「４スレ目だな」【白糸台】

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812:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/02(火) 22:13:10.54 ID:4x1983p3o
時間は少し遡り、その日の夕方。
ゴールデンウィーク初日にして、一人の父親が殉じた日の終わり頃。

自分の父親と話した事で、須賀京太郎は答えを得た。

うっすらと疑問に思っていた、『大人』と『子供』の違いも。
自分が、今までどんなに成長しても何故『大人』に近付けた気がしなかったのかも。
あの人が、最後に残してくれた物。
自分達が、大人になるために知らなければならなかった事。

もう心に、疑問も迷いも無い。

なら、しなければならない事もある。
ハギヨシさんから話を聞いて、一つ心当たりが有ったのだ。
自分が相対すべき、敵の名前について。
パーフェクト執事ハギヨシの、無駄を極限まで削いだ話を想起する。

―――当主様は、己の在り方に殉じて―――

―――下手人はおそらく姉帯という長身の男―――

―――おそらくタイトル保持者クラスの実力者―――

―――透華様と衣様を、お願いします―――

京太郎「(・・・『姉帯』)」

ありふれた苗字ではない。
そして、偶然とも思えない。
人が絆を以て縁を紡ぐように、人の縁は奇妙な所で、いとも簡単に繋がってしまうのだ。
だが、あの人の笑顔を思い浮かべる度に躊躇ってしまう。
その長身は威圧感こそあるが、その心根は誰よりも優しかった。
そんな、あの人の。

あの人の縁者に、そんな悪い人間が居るのだろうか？

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