過去ログ - 【咲安価】京太郎「スマブラで鸞翔鳳集……だと……？」菫「４スレ目だな」【白糸台】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】京太郎「スマブラで鸞翔鳳集……だと……？」菫「４スレ目だな」【白糸台】

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819:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/02(火) 22:37:37.02 ID:4x1983p3o
気を取り直して、聞きたい事を聞いていく。
もし『そう』なら、彼女も父親について知っているか、あるいは父親と疎遠であるかだ。
彼女の性格を考えると、後者の可能性の方が高そうだが。

『私のお父さんは、蒸発したって事になるのかな』

京太郎「・・・変な事聞いて、ゴメン」

『ううん、気にしないで。私よりもおっきい人だから、一目見ればそうだって分かると思うよー』

京太郎「そっか、ありがとう。こっちで何か分かったらまた連絡するよ」

『うん。・・・あのねー、えっと・・・』

京太郎「？　何か用？」

『・・・ううん、何でも無い。またねー！』

そして、電話は切れた。

豊音「・・・はあ」

電話を切って、一息つく。
忘れた頃にやってくるなんて、あの人は災害か何かなんだろうか。
・・・あながち、間違ってもない気がする。
今は何をしているかも分からないあの人は、私の父は。
今、恐らく長野にいる。

トシ「女の子がため息つくんじゃないよ。辛気臭い顔は魅力を損なうんだから」

豊音「！？　く。熊倉先生！？いつからそこに！？」

背後に突然現れた熊倉先生に心臓が止まりそうになる。
その眼といいこのどこで習ったのかもわからない動きといい、どこかの木の葉の里の忍者だったんじゃないだろうか。

トシ「今だよ。全く・・・話は聞こえなかったけど、顔を見ればだいたい分かるさ」

豊音「？」

何が言いたいのか分からない・・・だけど、私を底まで見透かしているのは分かる。
この人はいつだって、自分じゃ分からないような所まで見透かしてきて。
それでいて、その人にとっての最善を示してくれるんだから。

トシ「アンタ達は親子揃ってヘタレで、肝心な事を見失いがちな、いつまでも手のかかる子供達だよ」

トシ「背中を押されなきゃ、アンタは行きたくても絶対に行かないだろうしね」

トシ「これから長野に行く。トヨネ、私の供回りに付いて来なさい」

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