過去ログ - アイドル「休暇中にSAOってオンラインゲームしたら閉じ込められた」※微鬱注意
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113:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/29(土) 23:25:45.71 ID:8AqwNY6DO
ロレス「お嬢様は人や亜人やモンスターの持つ、不思議な力について調べてるんだ。今はきっと北の森にいる」

街を練り歩きながら、ロレスからお嬢様について詳しい話を聞く。

話によると彼女は好奇心旺盛らしかった。学者肌なのかもしれない。

人物像に当たりをつけつつ、身の丈ほどもある細身のロッドを、バトンの要領でくるくると回す。

今日も今日とて呪われた杖だ。
一見して呪いとは無縁のファンシーな外見。
しかし。
鳥を象ったような先端と、その両側からふわりと広がる真っ白な翼、それら見せかけの可愛さに騙されてはならない。

手にしたら最後、梃子でも離れようとしないから。
手のひらを広げようと糊でくっついたみたく接着してくる。

スラスト「……行方が知れなかったはずじゃ?」

ロレス「すまねえ、おれの当てずっぽうなんだ」

彼が最後に見かけたとき、お嬢様は「あとは北の森にいけば……」と呟いていた。そういうことらしい。

がっちりとした体格。
豪快に刈り上げられた橙(だいだい)色の髪の毛といい、無精にされた顎ひげといい。
如何にも男らしい要素が揃っているのに、男臭さは不思議と感じられない。

荒々しさよりも気性の穏やかさが際立つ。
麻の服の地味さや、使い古された感のある茶色い革ブーツが、素朴さに拍車をかけていた。

シリカ「北の森ってどんなところなんですか?」

何気なく問われた質問にロレスはむずかしい顔をした。

ロレス「おっかねえとこだ。凶悪なモンスターがうようよしてる」

ロレス「だからおれもついていく。女の子だけいかせるなんて我慢できねっからな」

判断しづらいが口ぶりからして、三人共女性だったのは思いがけぬ幸運を運んだのか。

彼が使用人として仕えているという屋敷の前を通りがかると、一言断ってから彼は屋敷に入っていった。

自分たちは屋敷の前で待つ。




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