過去ログ - アイドル「休暇中にSAOってオンラインゲームしたら閉じ込められた」※微鬱注意
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147:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/01(月) 21:06:28.05 ID:6PrWWZ5DO

スラスト「……。大丈夫、シリカ?」

シリカ「は、はい……」

歩み寄り、話しかける。返事とは裏腹に、大丈夫でなさそうな緊張ぶりだった。
やはりまだ小さいし、二日目で慣れないうちからこんな状況になれば、不安にもなるだろう。

スラスト「無理、したらダメだよ。辛かったら休もう?」

シリカ「いえ、足手まといにはなりたくないですから……」

シリカの身長に合わせて屈み、目を覗き込むようにして話す。だがシリカは、気丈に振る舞い自分の身を省みようとしない。

シリカ「あっ――――」

抱き寄せる。甘えたがったり、甘えだからなかったり、不安定な子だ。この状況、本人の年齢を考えれば詮ないことだが、暴発してしまうのは、困る。
貴重な戦力。遊ばせておく余裕はないのだ。

スラスト「遠慮なんてしなくていいんだよ」

シリカ「あ……、うう……」

優しく、刺激してしまわないよう声をかけた。

なすがままだったシリカが背中に手を回してくる。そして、ぽふん、と自分の髪に顔をうずめた。腰まで届くふわっとした髪だ。緩いウェーブがかかっているから、そうするのに丁度良いあんばいだったかもしれない。
淡く、微笑んだ。

スラスト「じゃあいこっか」

シリカ「……はい、あの」

スラスト「シリカは何にも悪くない。だから、大丈夫」

謝ろうとするような素振りだったので、先んじて言う。
この話はおしまいとばかりに踵を返し、準備の整った皆のところへ急いだ。



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