過去ログ - アイドル「休暇中にSAOってオンラインゲームしたら閉じ込められた」※微鬱注意
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161:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/03(水) 20:09:22.84 ID:wKxv26pDO

スラスト「……あの、どういう状況なんでしょう?」

味方の壁を割って進み出てきた自分に、向こうの面々がどよめく。

「おい……あれ」

「マジでいたのか……」

「……同僚さんも、いるな」

まじまじと見つめられ、自分や同僚の素性が伝わる。

しかし、それでも。

気が許せない、といった向こうの雰囲気は払拭されなかった。

「……どうする?」

「隠したって無意味だろ。もう登録されてる」

登録。
意味の汲み取りづらい単語が飛び出す。

「逆に考えようぜ。人数多いからって個々に不利に働くとは限らない」

「まあ……そう、だな」

「あー、その……アイドルさん達、とりあえず説明します」

一人が進み出て、事情を説明し始めた。

これは、一定人数の分岐が前提とされた特殊イベント。

プレイヤーの選べる道筋は三つ。

傍らに置かれた碑石にはこう記されている。

『光なき道を踏破せんとする武者よ、勇猛なる愚者よ、これはゲームである。

これが終わったのち、全てのプレイヤーは三つの道筋に分かれ、それぞれの道を辿ることになるだろう。

組むべき手を考え、刻が満ちるのに備えよ。

来るべき、欲望と本能渦巻く戦いは近い。

英知と武勇の閃きをもって応えるのだ』

仰々しい文章だ。
いかにもゲームらしい。

加えて、碑石の片隅にはプレイヤーの名前が列挙されていた。
今来た自分達も含め、ロレス以外は刻まれてある。

スラスト「つまり、この場に居る人達は三手に分かれて進むことになる。そういうことですか?」

「……おそらく、そうだろう」

元から居たプレイヤーの一人が言葉少なに返す。
真面目で、ともすれば神経質そうにも見える、細面の男だ。眼鏡をかけていた。



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