過去ログ - アイドル「休暇中にSAOってオンラインゲームしたら閉じ込められた」※微鬱注意
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170:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/06(土) 14:52:31.43 ID:4rLMK41DO

「やるもんだな」

見下したように言われる。

「アイドルなんて頭からっぽの人間ばかりだと思っていたよ」

初対面から感じていたが、どうもよく思われていないらしい。
今の件で、多少なりと評価を上げられたのはよかった、と言うべきか。

とりあえず愛想よく笑っておく。

スラスト「思ったこと言ったら運よく落ち着いてくれて安心しました」

「そうか」

「ただ、節度はわきまえてくれよ? 何でもかんでもでしゃばられると困る」

スラスト「あはは……肝に銘じときます」

苦笑いでお茶を濁す。
用は済んだとばかりに立ち去っていく彼。その後ろ姿を見て、もう一度苦笑。
あわよくば仲良くなっておこうとしたのだが、それはむずかしいと悟る。

あの、自分という存在そのものを毛嫌いするような、冷え冷えとした目。
お前など嫌悪の対象でしかない、と言われている気がした。
その感情、意識の片隅にとどめておく必要がありそうだ。

「くそ、何も見つからないな……」

そして、近場の調査も場しのぎにしかならないようだった。
だれかが苦い声を絞りだし、見れば周りの人も顔を曇らせている。

「やっぱり待つしかないんじゃないか?」

「けどよ、最初に来たやつらはもう二時間は待ってる。本当にこのままでいいのかよ」

「調査の範囲広げるべきか?」

「かといって離れたら離れたで怖いぞ」

待つべきか否か、議論が紛糾する。
自然と重苦しくなっていく雰囲気。
意見の噛み合わない人の間には、剣呑とした空気すらただよいだす。

まずい。この状況は思わしくなかった。どちらに転ぶのが嫌とかではなく、単純にこの状況そのものが。


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