過去ログ - アイドル「休暇中にSAOってオンラインゲームしたら閉じ込められた」※微鬱注意
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175:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/06(土) 15:25:18.92 ID:4rLMK41DO

「さっきカードだしたとき、どう分ければいいか説明やヒントをばらまいたから。がんばって見つけてね?
それで出たいときのゲートはこっち!」

またしてもコミカルな効果音をお供にして、碑石の左右からふたつ、対称にならぶ扉があらわれる。

間の抜けた音だ。
ここまで場違いだと逆に、他の人には痛快なのかもしれなかった。
もはや定番だな、とみなが呆れたようにながめていると、

「でさ、出ることになれば無事脱出だって言ったけど、ここに残ったらどうなるのって思うよね?」

ぶらり、ぶらり。ランプもどきは、ゆったりと振り子のように揺られながら話す。

出る選択をすれば無事に脱出だと明言され、一部のプレイヤーはやや緊張をゆるめていた。
無理もない。
ゲームチックな戦闘とはいえ、命がけで戦わされ生き抜くことを余儀なくされたのだ。
ダンジョンのまっただ中に閉じ込められ、待ちぼうけだったことも含めて考えれば、甘美な響きに気も抜く。
世界でも高水準にある治安のよさを誇る日本の、しかも学生層ないし若年層の多いプレイヤー達。

だが、それ故に。

「どういう選択をするかは一時間で決めてもらいたいんだけど」

前ふりで気をひかれ、身構えるだけの警戒心も発揮できなかった一部は、続く言葉にがらりと顔色を変えた。

「ただ、ここに残ってるプレイヤーは死ぬから気をつけてね」

呼吸が止まる。何気なく寄越された宣告。鋭く刺し貫く衝撃に活動を忘れていた。
戦慄と混乱がプレイヤーを襲う。



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