過去ログ - アイドル「休暇中にSAOってオンラインゲームしたら閉じ込められた」※微鬱注意
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184:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/12(金) 23:58:50.58 ID:lEI+oyeDO

「おいこれっ……あきらかにおかしいだろ!」

「どうすんだよ、これ本当にやっていいのか?」

「やるも何もないだろ! こんなトチ狂ったゲームやってられるか!」

暫くはひたすら沈黙がつづくも、ややあって話し声が生まれた。

争論で固まっていたそれぞれの集団から、ぽつり、ぽつりと不満の声、反発の声が上がりはじめる。

「けど……残ってたら、俺たち」

「別の出口をさがそう、ってもたった一時間で? 本当にあるのか?」

「わざわざこんなゲームはじめといて簡単な逃げ道用意してるってのは……ないだろ」

「あっても罠としか思えない」

しかしその流れも、長くはつづかない。
すぐさま厳しい指摘が飛び、行動派と待機派、両集団に慎重な考えが染み渡っていく。

中立は傍観だ。そもそもがてんでばらばらな集団だし、今いるところも揃っていない。
話自体、手近にいた人同士、同じ集団の中で自然と進む。
別個に孤立していると言えた。

同僚とシリカが駆けよってくる。争論の最中、近づこうかという素振りを見せたが、あの勧誘に邪魔された形だ。

小走りにやってきた二人がすぐ目の前で並ぶ。

ミミちぃ「大変なことになっちゃったね……」

シリカ「みんな……すごく怖い顔してます」

不安そうな面持ちで見合せ、言葉を交わす。
辺りから漂うただならぬ気配に刺激され、声までどんよりと曇っている。

深刻な事態に冷や汗が伝う。

中立で三人いるだけましとは言え、情勢は悪い。カードによる攻撃手段のせいだ。

誤算だった。
利害の繋がりもない味方を安易に増やすべきではない、と考えていたが。
こうなっては人数の多寡(たか)がひとつ、大きな鍵を握る。
多人数にものを言わせて脅迫されたらまずい。

おそらくは立ち位置を合わせてくれた、同僚とシリカまで巻き込む失態。
対抗策が必要だった。



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