過去ログ - アイドル「休暇中にSAOってオンラインゲームしたら閉じ込められた」※微鬱注意
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53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/23(日) 15:23:51.61 ID:ikdM0y3DO
悪質プレイヤーA「なっ――」

剣と杖。
ぶつかりあった両者が、鈍い金属音を立てて弾き合う。

思わぬ反撃に面食らう悪質プレイヤー。
きちんとスキルを使えると思ってなかったのだろう。
顕著な反応がそれを示していた。

スラスト「消し飛べ――!」

悪質プレイヤーA「ぐっ、調子に乗るな!」

すかさず杖が追撃してくるのに合わせて、剣も負けじと食ってかかっていく。

純粋なHPの減らし合いではない圏内での戦闘。
ノックバックでの応酬は、次第に混迷を極めていった。

杖で殴る。剣が薙ぐ。杖で殴る。剣が切り払う。杖で殴る。剣が打ち下ろす。杖で殴る。剣が切り上げる。杖で殴る。杖で殴る。杖で殴る――――。

杖の攻撃が、徐々に剣を押し始める。

実力がまさっている訳ではない。
どれだけノックバックに怯まないかで優位が決まったのだ。

スラスト「あははは! 相手がゲスなら、プレイヤー相手もなかなかね!」

悪質プレイヤーA「ぐっ、ふざ、っけんなっ、よ……」

加えて言うなら。
日々アイドルとして研鑽をたゆまない姿勢が、明暗の分かれ道だった。

何曲もの歌をダンスも交えて歌い続ける体力、競争の熾烈な芸能界で生き抜く気力。

共に、高水準の肉体的な素養と忍耐強さが不可欠。

終わりの見えないノックバック戦闘に音を上げたのは、悪質プレイヤーであった。



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