過去ログ - 【咲‐Saki‐】京太郎「俺がギャルゲ主人公?」華菜「笑えないし!」透華「その6!」
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846: ◆LA9PoGiCNE[saga]
2012/10/03(水) 20:24:22.84 ID:Ww8FtcuZo
 巡が進み、これまで渡辺、杉小路の二人が切ってきたのは萬子と索子のみで、本郷の期待する牌は出なかった。
 そして、京太郎の番。これまで切った牌は、一巡目に萬子の一、二巡目に索子の一、続いて九索、そこからは筒子が続いていた。

本郷(出すとするなら、こいつ……! この屑から和了る……!!)

 九筒、三筒、そしてつい先ほどは平気で赤の五筒を切ってきたのだ、可能性は高い。
 本郷が注視する中、ツモ牌を確認した京太郎が、何故か口元を緩めた。

本郷(な、なんだ……なにを笑って…………!?)

 沸き上がる疑問も、京太郎の切った牌を目にした瞬間吹き飛んだ。
 京太郎が切った牌は一筒。今か今かと待ち続けていた、本郷の和了り牌である

本郷「ロ、ロン! その一筒……ロンだっ……!!」

 身を乗り出すようにして、手牌を倒す。

 本郷手牌:一一一二二・23・VWX・東東東 1


本郷「自場風・ドラ3……12000……!」

京太郎「はい」

 手痛い放銃。

本郷(フ、フフ……何か仕掛けてくるのかと思えば……)

 危険な牌がどれかすら判別できない、ただの馬鹿だった。
 その事実が、焦りを洗い流していく。
 今の点棒をキープしていれば、優勝は決まったも同然。

本郷(この決勝……間違いなく俺の勝利っ……!!)

 黙したままの京太郎から点棒を受け取り、本郷は密かに胸を撫で下ろす。

京太郎「…………」

 顔を俯かせながら、上目遣いにそれを確認した京太郎の口元が…………再び、小さく吊り上がった。


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