過去ログ - 【咲‐Saki‐】京太郎「俺がギャルゲ主人公?」華菜「笑えないし!」透華「その6!」
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861:頭割れるから寝るのよー ◆LA9PoGiCNE[saga]
2012/10/04(木) 00:51:33.69 ID:7vBTUv5Io
 実はその発言に嘘はない。
 度重なる跳びによって京太郎が得たのは、自分よりも格上の相手に対し熱くなるほどに手が進む、そんな諸刃の剣とも言える打ち方。
 しかし、そのことを知らない本郷には――――――――彼の言葉が、圧倒的強者からの心を折る一言としか受取れなかった。

本郷「ハコテン……俺が、この俺が……おれ、がっ……!!」

 卓に手をついて、うわ言のように繰り返す本郷を暫し眺めた後、京太郎は椅子に全身を預けて大きく息を吐く。
 右手を起点に体中に熱を帯びた血が駆け回っているようだった。

京太郎「――――――――勝ちましたよ、透華さん……」

 今頃になって心臓がバクバクと自己主張を始めている。

京太郎「一足先に優勝したぜ、咲……!」

 ようやく自分が勝ったのだという実感が湧き起こり、左手で顔を押さえるようにしながら笑う。

京太郎「………………俺の、勝ちだっ!!」

 鼻の奥が熱い。
 言葉に表せない喜び。
 これが、全力を尽くして勝つ意味。
 まさに醍醐味……真髄!

京太郎「なるほど……これは病みつきになる……!」

 万感の思いを込めて呟く。

京太郎「麻雀って面白いですね……」

 その言葉に、男子個人戦決勝の舞台に幕が下りた――――


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