81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(佐賀県)[saga]
2012/10/14(日) 20:03:55.20 ID:2GMo+/ry0
響「きゃあああああっ!?」
部屋の奥、水音の響くシャワールームから響いた悲鳴に緩みかかった体が締められる。
春香「響ちゃんっ!?」
真「響っ!?」
シャワールームの前で響ちゃんが座り込んでいました。
響「あ、あれっ……」
春香「響、大丈夫!?いったいなにが 」
私の声は目の前に広がっていた光景にさえぎられてしまいました。
なぜなら
響の指さす先、シャワールームのバスタブの中で美希が目を見開いたまま死んでいたのだから……
春香「美希っ!?しっかりしてっ!?」
バスタブの中の美希の体はまだ暖かく、まるでまだ生きているようでした……
ただ、その瞳は悪魔でも見たかのように、恐怖で見開かれたままになっています。
真「春香?いったい、なにが……っ!?」
シャワールームの入り口から顔をのぞかせた真が青い顔でとんできました。
真「美希っ!!美希!!……くっ……」
真は美希の首筋に手をあて、顔をしかめると、見開いたままの美希のまぶたを手でそっと伏せました。
春香「一体……だれがこんなことを……」
真「くそっ……僕はっ……」
春香「……真…」
真はうつむいたまま震えていました。
真「くそっ……」
真が震えるたびに真の足元に大粒の水滴が落ちていました。
春香「……」
バスタブの中の美希を見ると、白く細い首に、まるでヒモかなにかで絞めつけたような、赤黒い線が走っていました。
そして
美希が入ったままのバスタブのふちには、私達がお茶を入れるのに使ったティーカップのお皿が置かれていました。
そして、皿の上には紙が一枚置かれています。
『誰がこまどりの血を受けたの?
「わたし」と魚は言いました
小さなお皿を使って
わたしがこまどりの血を受けた』
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