97:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/06(日) 20:24:56.29 ID:m4TlkDKP0
真「雪歩も落ち着いて。大丈夫だから。雪歩のお茶なら、ほら」ゴクッ
ゴクッゴクッゴクッ
そういって真は机の上に残っていたお茶を飲み干しました。
真「ほら、なんともないだろ?」
振り返る真
雪歩「あっ…ああっ……」フルフル
真「どうしたの?みんな?」
春香「まっ、真……」
首をかしげる真の口からは赤い筋がしたたり落ちました。
真「え?」
真「ごぶっ……」ベチャッ
ビチャビチャッビビャビチャビチャ
むせかえる声と一緒に真の口から大量の血が溢れ、床を赤く染めて行きました。
真「ゆき……ほ……?」
ベシャッ
飛沫を上げながら真の体が自分の吐いた血だまりに崩れ落ちました。
雪歩「いやっ……いやっ……」
そのとなりで、自分の体を抱えた雪歩が力なく首を振っています。
雪歩「ちっ、ちがうの…こんなの……ちがうっ……」
亜美「そんな……」
雪歩「ち、違うの!私じゃない」
真美「……」
やよい「……」
雪歩「ちがうっ!私じゃないっ!!」バンッ
叫び声をあげながら雪歩が部屋の外に駆け出しました。
春香「雪歩っ!待って!!」
伊織「待つのはあんたよ!」
慌てて追おうとした私の体を小さな手が捕えました。
春香「伊織っ!放してっ!雪歩がっ!このままじゃ雪歩が危ないよっ!!」
伊織「いいから落ち着きなさいっ!」
伊織の叫び声にバタバタと暴れていた腕が止まります。
伊織「いい?あんた一人で飛び出して行ってどうするつもりなのよ?」
春香「それは……」
伊織「みんな、雪歩を疑ってなんていないし、大事な仲間だと思ってるわ」
伊織「それは春香。あんただって例外じゃない」
春香「……でも」
伊織「でもじゃないわよ。とにかく、雪歩はみんなで探しに行く。絶対に一人にはならないこと。いいわね?」
春香「……わかった。……伊織、ごめんね。私、つい興奮しちゃって……」
伊織「フン、わかればいいのよ!……私も怒鳴って悪かったわ」
貴音「それでは皆で萩原雪歩を追いかけましょう」
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