18: ◆H5DcZ7AtN.[sage saga]
2012/09/29(土) 08:01:05.34 ID:bbtrhC/DO
休み時間に入り、転校生――ほむらへの尋問が始まった。要するに質問タイムである。
ただ、気の毒なことに質問は彼女の処理能力以上のペースで行われていた。
このまま放置するのもかわいそうだと思うくらいに。
──仕方ない、助けてやりますか。
……なんか、仁美がよろこびそうなシュチエーションだな、これ。
ほむらを教室から連れ出し、保健室に案内する。
ほむらは自力で大丈夫だと言っていたが、別にそんなことは関係ない。
数学の授業時間を少しでも減らすため、少しばかり利用させてもらっているだけ。
別に人に囲まれると、途端にキョドるのを見ていられなかったと言うわけではない。
……嘘です。どっちも本音です。
何て言うか、要するにアレだ。
いかにも『女の子らしい』この子の仕草を見ていると、どうにも母性本能と言うものが刺激されてしまうのだ。
まぁ、仁美に言ったら軽く笑われそうだけど……。
「ぁ…あのっ」
「何、ほむら?
それと、そんなふうにビクつかれると地味に傷つくんだけど」
「ぅ…、ごめんなさい……。どうしても、たくさんの人の中に立つのが怖くて…、その……」
「あんたねぇ…。せっかく『ほむら』なんて大層な名前を親から貰ったんだからさ
もう少し堂々としてたらどうなの?」
「……善処します」
なんだか、今のこの子に何を言っても無駄な気がしてきた。
人生経験が豊富な誰かさん、おバカなさやかちゃんに何かいいアドバイスを下さい。
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