44:視点:白い翼の少女[sage saga]
2012/10/07(日) 07:08:52.50 ID:e20ma9CDO
死ぬか、魂を差し出すかという究極の選択をして、魔法少女になったら、集中砲火を浴びて、気が付いたら黒い部屋の中にいました。
訳が分かりません。
暗い部屋ではなく黒い部屋。色白な私の肌が、ぼんやりと浮かび上がって幽霊になった気分です。
部屋の内装は、ベッド、学習机と椅子、タンス、本棚のような棚、全身が映る鏡、そして壁一面の黒い紙切れ。
恐らく、子供部屋と呼ばれる場所でしょう、出入口は見当たりませんが。
暫らくすると、鏡が光り出しました。そして、幾つかの黒いサイコロのようなものが放り込まれます。
「なんだろう……」
サイコロの一つを手に取ります。今更驚きません。怪奇現象にはもう慣れました。
《もしもし、聞こえる?聞こえたら返事して》
「─っ!!だ…誰ですか……?」
《テレパシーの使い方わかる?》
頭の中に声が響く。テレパシー──どうやって使うのだろう。念じれば通じるのでしょうか。
《聞こえますか?》
《安心して、聞こえているわ》
《安心って……。そもそもあなた、何者ですか?》
安心もなにも、普通に考えたらこの声の主が、私をこの部屋に閉じ込めた犯人のはずです。
《私は暁美ほむら。貴方は?》
《え、ちょっと待ってください。暁美ほむらは──》
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