59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/09(火) 20:18:09.97 ID:FggiU8MDO
《そうかしら?さっき画材をしまっている時に、面白いものを見つけたわ。
物のやり取りをする為の鏡に砂時計がついている。きっと、この砂が落ち切った時に“ひっくり返る”はず──》
《……ちなみに、その鏡から貴女自身が、出ることは出来るんですか?》
《無理ね。私が触れても、ガラスのような物に触るだけ。
仮に出られたとしても、恐らく、幽霊になってしまうわ》
《そうですか……》
《何を残念がっているの。魔獣狩りは、私がやるから安心しなさい。それに教師役にもアテがあるわ》
《色々とすみません……》
《誤らなくてもいいのよ。私は貴女、貴女は私、なのだから。
じゃあ、私からも頼み事をするわ。それでお互い様でいいわね》
《──赤いリボン。それを身につけていて欲しいの。
私が“友達”から貰った、大切な御守りみたいなものだから》
最後の一言が、何かに縋るように聞こえたのは、果たして私の気のせいだったのでしょうか。
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