過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」京太郎「その7ですね（裏声）」【龍門渕】
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246: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/09/26(水) 00:49:06.38 ID:oywhazjo0
そんなわけで、この一さんと遊ぶことになった。

ハギヨシさんが今から解毒薬を作ってくるらしく、それまでの見張りと御守を頼まれている。

……しかし、このような状態の一さんを外へ出すわけにも行かない。

……ばれてるかは知らないが、龍門渕の皆にもあまり見せるべきではないだろう。

そうなると行き先は二つしかなく。

片方は本人の許可が取れないので使えない。

……そうなると、必然的に選択肢は一つになって。

一「ね、おにぃゃん、おにぃゃん」

京太郎「ん、どうしたんだ、一ちゃん」

一「こーしてこーして……おにー」

一さんは俺の部屋の床に座って、トランプを二枚山のようにして、頭の上に載せた。

一「ほかにもねー……こーして……とりー」

一「かぁかぁ」

今度は唇の前にそれを持ってきて、パカパカと開きながらからすの鳴きまねをした。

……これが歳相応の身長だったなら、何も思わなかっただろう。

しかし、高校生の体である。

傍から見たら高校生がトランプで鬼の真似をしているのである。

……それを奇妙と見るか、可愛いと見るか。

俺は後者だった。

京太郎「それなら……こうしてこうやって……象さんだ」

京太郎「ぱお〜ん」

一「おにぃゃんすごぉい！」

一「はじめもまけてらえないよ！」

子供と遊ぶ時には子供目線であることが一番だろう。

トランプを使って、他にもいろんなまねを一さんとする。

……部屋に入れたという判断は間違っていなかったようだ。

一「みてみてー、くわがたー」

一「ちょきちょき」

京太郎「それなら俺はかぶとむしだ！」

一「しょーぶだよしょーぶ！」

京太郎「おお、かかってくるがよい！」

一「にゃー！」

きゃっきゃっとはしゃぐように飛び掛ってきた。

……落ち着け俺、悟りを開くんだ。

ダメだぞ京太郎、この一さんに欲情したらダメだからな京太郎。

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