過去ログ - 【咲:安価】京太郎「……家が無い」京太郎「その7ですね(裏声)」【龍門渕】
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279: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/09/27(木) 22:06:02.08 ID:4f4EmOxi0
たったっとかける。

家の中で走れるなんてすごいなぁ、と今更ながらの感想を呟きながら右に左に視線を動かし、彼女を探す。

まだ夕食も食べていないのに、まるで深夜のような気分だ。

……それは、きっと、誰もいない薄暗い廊下を一人で走っているから。

京太郎「……」

少しだけ不安になる。

家の中で何を不安になるのか、という疑問もあるかもしれないが、暗闇というのは潜在的に怖いものだ。

そして、無意識的に人を独りのような気分にさせる。

京太郎「……っ」

たったっとかける。

早く彼女と合流したい、とかける。

もう見慣れたはずの廊下がまるで迷宮のようだ。

窓から差し込む月の光も薄暗い。

京太郎「……あ」

ふ、と窓の外から見下げた庭に、金色に光るものを見つけた。

……きっとそれは透華さんで。

ああようやく見つけた、と溜息を吐いた。

京太郎「こっちだな」

近くの階段から下に下りて、先ほど彼女を見たところに向かう。

たったっとかける足は先程よりも早い。

そこにつくまでに時間は無かった。

京太郎「透華さん!」

俺はそう声をかける。

振り向いた透華さんは――



00〜49:――瞳を濡らしていた
50〜99:――いつもの透華さんとは思えない、冷たい表情をしていた。
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