過去ログ - 【咲:安価】京太郎「……家が無い」京太郎「その7ですね(裏声)」【龍門渕】
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29: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/09/24(月) 23:47:41.37 ID:4Wmr30UN0
京太郎「……一さん」

一「……」

京太郎「……一さんは十分俺の役に立ってますよ」

一「……変なお世辞はいらないよ」

京太郎「お世辞なんかじゃないです」

す、と立ち上がって数歩前に出て、泣きじゃくる一さんに顔を向ける。

……その顔を見て、それが彼女と同じものかどうかは別として。

……俺も苦しいものを感じた。

京太郎「――だって俺は」

それはきっと一さんよりは弱いものだけど。

京太郎「俺がここまで頑張れる理由は――」

けれど、この思いを生み出したくない、生み出させたくない。

……だから。

だから俺は――

京太郎「全てが終わった後、一さんとのラブラブ生活を送るためですから!」

そう、叫んだ

……ええと、とりあえずもう少し声のトーンを下げよう、うん。

誰に聞かれているかもわからない。

一「……ぇ」

京太郎「近々思うんです」

京太郎「……ああ、もしもフリフリのエプロン姿の一さんが俺を迎えてくれたなぁ、と!」

京太郎「それで『ふふ、お帰りなさい、あなた』とか言ってもらえたらなぁ、と!」

一「え……いや、ちょっと……」

涙がひいて、物凄い戸惑ったような顔をしていた。

しかし止まらない、ここで止めたら意味が無い。

京太郎「そんな姿を見れば俺はたちまち元気を取り戻すでしょう!」

京太郎「たとえ、リストラされても、多額の借金を負っても……何とかしてみせる、と元気を取り戻すはずなんです!」

京太郎「お帰りなさいのチューとかやってもらったあかつきには卒倒しかねないですね!」

京太郎「そう、今もそれを考えただけで胸がドキドキして……ああ、鼻血が出そう……」

京太郎「――そう、一さんは俺にそんな、そんな夢を、理想を、幻想を与えてくれているんです!」

京太郎「俺に届けてくれているんです!」

京太郎「だからっ!!」

一「」ビクッ

シン、と一瞬だけ場が静まり返る。


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