過去ログ - 【咲:安価】京太郎「……家が無い」京太郎「その7ですね(裏声)」【龍門渕】
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305: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/09/27(木) 23:37:28.53 ID:4f4EmOxi0
透華「……貴方に何がわかりますの?」

京太郎「何もわかりません」

京太郎「何もわかりませんし、知りません」

京太郎「……だからこそ、俺はこんなアドバイスが出来るんです」

京太郎「最初に言ったはずですよ、これは俺の返答だと」

京太郎「答えは俺は知らない」

京太郎「……ただ、透華さんが見つけるしかないんです」

透華「……」

透華さんは俯いた。

京太郎「……さて、透華さん」

京太郎「ここで諦めて、そして後悔しますか?」

京太郎「それとも、まだ先を目指してみますか?」

京太郎「――その先が後悔につながっているとしても、目指しますか?」

透華「……私は」

ぐ、と彼女は自身の服を握った。

あんな幼稚な言葉で葛藤してくれたのなら嬉しい。

さあ、後は彼女の言葉を待とう。

透華「私は……」

透華「私は……っ」

き、と俺の顔を睨むように見つめる。

そのまま彼女は俺の腕を取った。

透華「……また、挑戦したい、ですわ」

透華「もっと上手くなりたいですの」

透華「私が、私のまま、上手くなりたいんですの」

透華「それは……それだけはずっと変わっていませんわ」

京太郎「……そうですか」

それはよかった。

彼女がここで挫折してしまわないで、本当によかった。

緊張の緒が一瞬で解ける。

透華「……ですが、まだ怖いのは消えませんの」

透華「今だって自分が消えてしまいそうで、怖いんですの」

透華「ですから、京太郎君」

透華「……どうか、私を見失わないでくださいまし」



1、……はい
2、俺だけじゃありませんよ
3、……すいません
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