過去ログ - 【咲:安価】京太郎「……家が無い」京太郎「その7ですね(裏声)」【龍門渕】
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417: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/09/28(金) 23:35:06.90 ID:Li+eRVvg0
京太郎「……」

勝て、なかった。

そして、俺は透華さんに彼女らしい打ち方をさせることも出来なかった。

彼女は終始、静かなままだった。

静かに、ただ静かに打ち続けていた。

京太郎「……もう」

京太郎「もう一回打ちましょう」

時間はまだある。

全然大丈夫だ。

もう一度、もう一度。

……諦めたくないから。

透華「構いま――」

透華「――っ!」ガクン

突如、透華さんの頭がうなだれた。

まるでとりついていた霊か何かが離れたようだった。

透華「……」

透華「――京太郎君」

静かに呟かれる。

先程よりも明るい……しかし沈んだ声だった。

透華「今は何時ですの?」

すぐ隣を見れば見えるはずなのに、彼女は聞かなかった。

自分のひざを見つめていた。

京太郎「……10時ちょっとすぎですかね」

透華「……そう、ですの」

透華「……」

透華「……」

京太郎「……透華さん」

彼女は俯いたまま顔をあげようとしない。

勿論その表情は見えず、また表情からも感情は読み取れない。

……ただ。

カタカタ、と小刻みに震える肩から彼女が怯えているのは間違いなかった。

京太郎「……」

……なんと声をかけようか。

なんと声をかけるべきだろうか。


>>422
自由安価、帰るもよし、慰めるもよし。


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