過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」京太郎「その7ですね（裏声）」【龍門渕】
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476: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/09/29(土) 01:24:01.83 ID:1i9qILiV0
一「――隠したいもの？」

京太郎「幼少時代の思い出……ですかね」

一「ふーん……」

一「……」ﾆﾔﾘ

あ、これまずいパターンだ。

一「よーし、それじゃあ、お掃除頑張ろう！」

京太郎「……」

一「ほら京太郎君、分担しなきゃ。こっち側は僕がやるから向こう側は京太郎君に任せたよ」

京太郎「え、ええ……」

一「〜♪」

一さんは鼻歌を歌いながら掃除を始めた。

……しかし、どうして早速本棚から掃除しているのだろうか。

一「目の前にあったのがこれだからねー」

一「ほこりも貯まってるみたいだし、しかたないでしょ」

京太郎「……はぁ」

……まあいい。

あの本棚は俺ががんばって作った二重構造の本棚。

背板かと思いきや、実は扉である、という二重構造

見ただけでは判断できないだろう……例えば、触れて、こすったりして――

一「……あれ？」

……ああ、そういえば大掃除中でした。

そりゃあ掃除するよね、雑巾でこするよね。

……そんなわけで、俺の秘蔵コレクションが露になる。

やだもう、勘弁してください。

一「……これが隠したいものなのかな、京太郎君」

京太郎「やっ、それを取らないで――」

一「随分薄い本みたいだけどなに…………か………………」

一さんの動きが止まった。

ああ、終った、全て終った。


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