過去ログ - 【咲:安価】京太郎「……家が無い」京太郎「その7ですね(裏声)」【龍門渕】
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863: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/09/30(日) 02:29:52.08 ID:uTDf28gR0
京太郎「……」

衣「……」

京太郎「……」

衣「……夢か?」

京太郎「現実です」

衣「そうか」

……衣さんの返事はやけにあっさりしていた。

衣「……」

衣「……な、京太郎」

京太郎「はい」

衣「……たった数日待っていただけだったんだ」

衣「それなのに、京太郎が一向に私に返事をせず……お金を返そうともせず」

衣「他の女に目を奪われ」

衣「……私がどんどん遠くなっていった」

衣「不安だった」

衣「不安だったんだ」

衣「私を忘れてしまうんじゃないかって」

京太郎「……大丈夫です」

京太郎「もう迷いませんから」

京太郎「……貴方だけを見つめ続ける、とはいえませんけど」

衣「そこはそういうところじゃないのか?」

京太郎「出来もしない約束はあまりしない人間ですので」

衣「……違いないな」

衣「……な、京太郎」

衣「信じても、いいんだよな?」

京太郎「……はい」

京太郎「頼りない俺でよければ」

衣「……ふぇ」

衣「ふぇぇぇぇん!」

京太郎「こ、衣さん!?」

衣「ぐすっ……ひっぐ……う……嬉しくて……嬉しくて!」

衣「京太郎……っが、恋人……になって……嬉しくて!」

衣「ふぇぇぇぇん!」

衣さんは子供のように泣き出した。

衣「京太郎、京太郎、京太郎っ!」

俺の名前を何度も呼んで、俺をぎゅう、と抱きしめて。

彼女は泣き続けた。



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