過去ログ - 【咲:安価】京太郎「……家が無い」京太郎「その7ですね(裏声)」【龍門渕】
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947: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/09/30(日) 21:55:05.76 ID:uTDf28gR0
京太郎「……」

もはや誰も俺の存在に疑問を感じなくなってしまった。

まずは性別から疑問を感じて欲しいのだが。

パシパシ、とスリッパの音を響かせながら人のいない屋上へと向かう。

……そういえば、この高校は屋上の扉に鍵がかかっていないのだろうか。

いや、一さんが来てといったのだから、入れるのだろうけど。

などと考えているうちにその扉は目の前に。

ノブを回してきぃ、と静かに扉を開く。

……つい数分前の俺見たく。

彼女はその場で空を見上げていた。

京太郎「スターダストシェイクハンドですか(裏声)」

一「あ、京太郎君……」

一「……その格好なんだね」

京太郎「ここに入るにはこれくらいしかないので(裏声)」

……不本意だが。

一「……ね、真面目な話なんでしょ?」

京太郎「はい(裏声)」

一「授業サボってまでここに来てるんだからさ、もっと真面目にして欲しいなって」

京太郎「この格好でこんな声で喋ってもいいんですか」

一「全然構わないよ」

一「僕は京太郎君の全てを愛しているから」

一「どんな声でもそれが京太郎君なら、僕はそれを愛する」

一「僕は京太郎君が好きだから」

……恥ずかしげも無く一さんはそう言った。

少し前まではもっと恥ずかしそうな表情をしていたはずなのに、今の彼女はただただ俺に微笑み、俺を愛していた。

……けれど。

けれど、それを断らなければいけない。

……チクリと胸に痛みが生じた。


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