過去ログ - 【咲:安価】京太郎「……家が無い」京太郎「その7ですね(裏声)」【龍門渕】
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975:だから俺はそんなぐう蓄じゃないと ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/09/30(日) 22:25:03.48 ID:uTDf28gR0
一「……は」

一「はは」

独り取り残された屋上で、自然と笑みが漏れた。

そっか……。

そっか。

京太郎君は衣を選んじゃったか。

一「……あーあ」

一「僕の初恋、終っちゃった」

あはは、と笑みは止まらない。

まるで、なんとことの無いように僕は軽くそう言った。

一「……ふふ」

一「楽しかったなぁ」

彼に振り向いてもらおうと色々がんばって。

なんだか楽しかった。

でも、それも今日で終わり。

……終っちゃった。

ぜんぶ、ぜぇんぶおわっちゃった。

一「……」

彼に触れられた胸がきゅん、としまるようで。

寒くて、冷たくて。

ああ、彼が欲しいな、と思ったけれど。

でも彼はもう衣のものだから。

だめ、なんだよね。

だめ、なんだ。

一「……う」

一「うぅ……」

一「う……うわああぁぁん!!」

折角我慢してたのに。

折角代わりに笑みをこぼしていたのに。

……一回出ちゃったら、もう止まらない。

止まらないや……は……あはは。

一「うわぁぁん、うわああああぁぁぁん!」

……せめて。

せめて、待ち受けだけはこのままでいても……いい、よね?

忘れられないから……きっとどうあっても忘れられないから。

それくらいは。

それくらいはお願いします、と。

神に願うように、僕は泣き声を空に響かせた。


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