過去ログ - ほむら「アリゾナは」杏子「今日も暑い」
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18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]
2012/09/26(水) 21:31:13.11 ID:tiLKgAlSo
[Call of COYOTE]

 ジュークボックスから流れるレイラが終わった。
 甘ったれた声を上げてほむらの背中をちょんちょん突っつき、
見事六枚目の硬貨をせしめた杏子が、、別の曲を流そうとジュークボックスに向かおうとしたその時だった。
(ほむらは杏子に甘い)

「おお、お嬢さん達。ちょっといいかい?」

 厨房からアンがひょっこりと姿を現した。
右手には湯気を立てるフライ返しを持っており、今まさに調理中といった風体だ。

「あいよ、ばあちゃん」

 オードブル代わりの皮付きのポテトを齧っていた杏子が応える。
 アンはポケットから小さな鍵束を取り出し、新しく用意したコースター上に置いた。

「とっておきのピクルスがあるんだが、どうも冷蔵庫のほうに切らしちまったようでね。
 チップ代わりと言っちゃあなんだが、ちょいとひとっ走りして、裏の倉庫まで取りに行ってくれんかねえ?」

「それは別にお構いしませんが……勝手にお店の倉庫に入るというのは……」

 平和な日本育ちのほむらとはいえ、空き巣や強盗の被害に遭った人間は山ほど見ているし、見ず知らずの人間に鍵を預けるというリスクも理解している。
 (なにより、ほむらは窃盗のエキスパートだ)
この人の良さそうな老婆の頼みを聞きたいのは山々だが、安請け合いするのも拙かろうとほむらが渋っていると、

「いいぜー。そいつ、どんなカッコしてんの?」

 杏子はぱっと鍵を手に取り、ポケットの中に突っ込んでしまった。

「ちょっと、杏子――」



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