過去ログ - ほむら「アリゾナは」杏子「今日も暑い」
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35: ◆2GQkBO2xQE[saga]
2012/09/27(木) 23:27:17.00 ID:D0G2CLBIo
「見たか、ビッ○!あとは病院でゆっくり寝てな!」

 くたりと首を折って瞳を閉じる杏子に、女は勝利を勝ち誇り、

「――なーんちゃってな!」
「……はぁぁああ……!?」

 いつの間にか自分を取り囲んでいた計三体の杏子に、目を見開いて驚愕した。

「舐めてんのは」「てめぇだ!」「このアホ!」

 両脇の杏子が女の両腕を捻り上げて手斧を地面に叩き落とし、正面の一人が口に咥えたパイプを地面に放り投げる。
あっという間に戦う術を失った女は、歯噛みしながら杏子達の顔を睨み上げた。

「ち、ちくしょう……! ニンジュツを使うなんて卑怯だぞ!」
「誰が《レッドシャドウ》だスットコドッコイ。これはあたしの魔法だっての」

 それは変幻自在の幻影魔術、その名はロッソ・ファンタズマ。
じたばたともがく女の前で、蛇に噛まれた杏子が赤い粒子となって消えていったが、両脇を固める杏子は確かな肉の重みをもって、女の体を押さえつけていた。

「なかなか」
「いいじゃん」

女に視線を向けたまま、ほむらと杏子(中央)はハイタッチした。

 煙で悪化していた視界にさらに閃光を放って視界を捨てるという選択肢を敢えて与え、その隙に幻影が回り込む。
杏子の固有魔術である幻影操作を知られていないことが前提の奇襲ではあるが、初見の相手には有効だ。
戦闘のプロフェッショナルである二人を同時に敵に回した時点で、女の敗北は確定していたと言ってもいい。

「放せ、この腐れプ○シー! 親父のコ○クを握った汚ならしい手で、あたしに触ってんじゃねぇ!」

 羽交い締めにされながらも、汚らしい四文字の英単語をわめき散らす斧女。
敬愛する父に対する聞き捨てならない暴言に対し、杏がはぶちぶちと青筋を立てていく横で、ほむらは冷静に二人の舌戦を止めようとしていた。



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