過去ログ - ほむら「アリゾナは」杏子「今日も暑い」
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◆2GQkBO2xQE
[sage saga]
2014/01/26(日) 18:06:42.37 ID:Y4LcKUREo
「ごめんなさい、上司からの電話だったわ」
ジョディが再び冷め始めたコーヒーの器に視線を落としていると、マギーがキッチンに戻ってきた。
カウンターに隠れていたアルフィーも体を起こし、伸びのような仕草をしている。
「上司。NSAの?」
ほむらはカップに残った最後のコーヒーを胃に落とし、マギーに尋ねた。
「ええ。『応援が来るまで、引き続き監視を続行しろ』ですって。毎日ばたばた人が倒れてるのに、どこまで呑気なのかしら?」
「あ、ちょっとあんたなにやってんさ?」
不満そうに漏らしながら書類を整理していくマギー。その中には今しがたチャールズから受け取った書類も含まれていた。
「おっさんが調べてくれた書類混じってるんだぜ? さっき聞いた話じゃあ――」
「アウタープレザンスに手掛かりがあるっていうこと? それならもうこっちの書類にまとめてあるから大丈夫よ」
「えっ……それってもしかして……」
ジョディが言葉を失った。
考え過ぎなのかもしれない。しかしチャールズがその手で掴んできた情報、それがすでにNSAに渡っており、
ここにNSAに所属する彼の親族がいるということは、つまり――
「別に驚くようなことじゃないでしょう? もともとNSAが私をスカウトしたのは『そういう理由』があったからよ。
すでに百名近くの意識不明者を出す元凶となったカルト相手に、手段を選んでる暇なんてないわ」
「なっ……あ、あの人あんたのパパなんじゃ――」
マギーはあっさりと不貞を認める。
それが汚い手段であることなど、百も承知という口ぶりだ。
義憤に駆られたジョディが抗議しようとしたが、
「ま、しゃーねーよな。大事の前の小事だし」
「キョーコ!?」
「優先することを間違えちゃ駄目よジョディ。あなたの使命は町を救うこと。私達の使命はあなたを助けることよ」
「……ホムラまでそんなこと言うなんて……」
二人にそう言われては口出しも出来ない。
唇を噛んで黙るジョディをよそに、三人は会議を再開した。
「さっきは『天国』だなんて大袈裟な前振りをしたけど、彼らがやろうとしてることは単純よ。
彼らは強力なマジックアイテムであるモルモン教典を媒介にして魔獣を呼び出し、全人類を天国にご招待しようとしてる」
「クソ迷惑な連中だぜ」
「まったくよ。《ビーストカルト》は歴史上は山ほどいたらしいけど、これほど大規模な物は類を見ないでしょうね」
マギーがソウルジェムの外部機能を利用して3Dマップを表示した。
ブリックから見せてもらった地下水脈の地図だが、こうして見ると水脈自体に繋がりはなく、
いくつかの湖のようなものがアリゾナの各地に点在しているのがよくわかる。
葉脈のような姿ではなく、ハブを複数持ったネットワークマップに酷似しているとほむらは思った。
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