過去ログ - オッレルス「今日こそ、告白する」フィアンマ「…安価?」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2012/09/26(水) 18:27:07.52 ID:uT0a65Uk0
オッレルス「え、っと…うーん…とてもかんびでなめらかにくちにとけ、まいるどなあじわい。たべるととてもこうふくかんをおぼえ、せいしんてきじゅうそくをえられる。こーひーといっしょにいただけばさらにしあわせになるおかし、だよ」
フィアンマ「…こーひーとはなんだ」
オッレルス「まめからいれる…そうだな、おちゃみたいなものだ。まめからでるおちゃ」
フィアンマ「…こうちゃににているのか」
オッレルス「いれかたはにているね」
幸福感を覚える、マイルドな味わい。
甘美で、そして滑らかに溶ける。
精神的な充足を得られる、幸せな食べ物。
何だかそれはとっても素敵な宝物の様に思えて、フィアンマは食べる事を思わず躊躇った。
フィアンマ「…きちょうなものなんじゃ、ないか?」
自分なんかが、と言わんばかりの語調だった。
尊大にして気弱。相反する要素だが、不憫そうな見目にはよく似合った。
オッレルス「きみにたべてほしくて、かってきたんだ。なんしゅるいかあるよ」
フィアンマ「…どれがいちばんおいしいんだ」
オッレルス「…うーん」
悩んだ後、オッレルスはチョコレートを一粒、箱から取り出す。
一番幸福な気分になれる甘く甘ったるいチョコは、ホワイトチョコに他ならない。
オッレルス「これかな」
フィアンマに手渡そうとするも、彼は緩く首を横に振った。
フィアンマ「…いちばんおいしいのなら、おまえがたべればいい。おれさまはにばんめにおいしいほうをたべる」
とてもとても謙虚な発言だった。
金持ち特有の嫌味な所は無いものの、今まで貴族として、その中でも子供として、一番良いものは優先され、不自由無く独占してきたオッレルスにはその発言の意図が一瞬読めなかった。
自分はこの子に貴族だと名乗っていない筈なのに。
そして少し経った後、思いやりから来たものだと気づく。
ああ、やっぱり自分はこの子が好きだ。とっても優しくて、可愛い子だ。
赤く真っ直ぐで長い、背中まで届く髪を風に靡かせ、フィアンマは首を傾げる。
フィアンマ「にばんめにおいしいのはどれなんだ」
オッレルス「…これかな」
差し出したのは、二個目のホワイトチョコレート。
同一のものだが、嘘はついていない。
優しくしなくてもいいよ、自分は後で、劣ったもので良いよ、と言われると、優しくしたくなる。
フィアンマは、手渡され、掌の上に乗ったチョコレート一粒を指の腹で撫で、その感触に興味深そうな表情を浮かべた。
フィアンマ「…たしかに、なめらかだな」
一言感想を漏らして、ぱくりと口に含む。
オッレルスも同じく口に含むと、慣れ親しんだ甘いミルクの香りと白い甘さに舌鼓を打ちながら、フィアンマの様子を窺う。
オッレルス「…おいしい?」
フィアンマ「…
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