105:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/02(火) 11:25:31.51 ID:lh9psmHso
「ピーブズには気をつけたほうがいい」
再び歩き出しながら監督生が言った。
「ピーブズをコントロールできるのは『血みどろ男爵』だけなんだ。僕ら監督生の言うことでさえ聞きゃしない。さあ、着いた」
廊下のつきあたりには、ピンクの絹のドレスを着たとても太った婦人の肖像画がかかっていた。
「合言葉は?」とその婦人が聞いた。
「カブート ドラコニス」
監督生がそう唱えると、肖像画がパッと前に開き、その後ろの壁に丸い穴があるのが見えた。
みんなやっとその高い穴にはい登った。穴はグリフィンドールの談話室につながっていた。
心地よい円形の部屋でフカフカしたひじかけ椅子がたくさん置いてあった。
監督生の指示で、女の子は女子寮に続くドアから、男の子は男子寮に続くドアからそれぞれの部屋に入った。
らせん階段のてっぺんに――そこは、いくつかある塔の一つに違いない――やっとベットが見つかった。
真紅のビロードのカーテンがかかった、四本柱の天蓋つきベットが五つ置いてあった。トランクはもう届いていた。
クタクタに疲れてしゃべる元気もなく、みんなパジャマに着替えてベットにもぐりこんだ。
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