114:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/03(水) 11:05:40.72 ID:X0qTmPMjo
マクゴナガル先生はやはり他の先生とは違っていた。逆らってはいけない先生だというさやかの勘は当たっていた。
厳格で聡明そのものの先生は、最初のクラスにみんなが着席するなりお説教を始めた。
「変身術は、ホグワーツで学ぶ魔法の中で最も複雑で危険なものの一つです。
いいかげんな態度で私の授業を受ける生徒は出ていってもらいますし、二度とクラスには入れません。初めから警告しておきます」
それから先生は机を豚に変え、また元の姿に戻してみせた。生徒たちは感激して、早く試したくてウズウズした。
しかし、家具を動物に変えるようになるまでには、まだまだ時間がかかることがすぐわかった。
さんざん複雑なノートを採った後、一人一人にマッチ棒が配られ、それを針に変える練習が始まった。
授業が終わるまでにマッチ棒をわずかでも変身させることができたのは、杏子ただ一人だった。
マクゴナガル先生は、クラスの全員に、杏子のマッチ棒がどんなに銀色で、どんなに尖っているかを見せた後、
「グリフィンドールに一点さしあげます」
と言って杏子の方にめったに見せないほほえみを見せた。
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