過去ログ - 杏子「ホグワーツ?」
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118:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/03(水) 11:12:15.11 ID:X0qTmPMjo
 フリットウィックと同じく、スネイプもまず出席を取った。出席をとり終わると、先生は生徒を見わたした。
ハグリッドと同じ黒い目なのに、ハグリッドの目のような温かみは一かけらもない。
冷たくて、うつろで、暗いトンネルを思わせた。ほむらちゃんと同じ目だ――まどかはこう考えて、その考えを追い出すように頭を振った。ほむらちゃんは優しい――

「このクラスでは、魔法薬調合の微妙な科学と、厳密な芸術を学ぶ」

 スネイプが話しはじめた。まるでつぶやくような話し方なのに、生徒たちは一言も聞き漏らさなかった――
マクゴナガル先生と同じように、スネイプも何もしなくともクラスをシーンとさせる能力を持っていた。

「このクラスでは杖を振り回すようなバカげたことはやらん。そこで、これでも魔法かと思う諸君が多いかもしれん。
フツフツと沸く大釜、ユラユラと立ち昇る湯気、人の血管の中をはいめぐる液体の繊細な力、心を惑わせ、
感覚を狂わせる魔力……諸君がこの見事さを真に理解するとは期待しておらん。
我輩が教えるのは、名声を瓶詰めにし、栄光を醸造し、死にさえふたをする方法である――
ただし、我輩がこれまでに教えてきたウスノロたちより諸君がまだましであればの話だが」

 大演説の後はクラス中が一層シーンとなった。三人は互いに目配せした。


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