過去ログ - 杏子「ホグワーツ?」
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144:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/04(木) 11:06:31.93 ID:Wem+812yo
 その日の午後三時半、三人は、グリフィンドール寮生と一緒に、初めての飛行訓練を受けるため、正面玄関から校庭へと急いだ。
校庭を横切って平坦な芝生まで歩いて行くと、スリザリン寮生はすでに到着していた。

二十本の箒が地面に整然と並べられていた。三人はマミが、学校の箒のことをこぼしていたのを思い出した。
高いところに行くと震え出す箒とか、どうしても少し左に行ってしまうくせがあるものとか。

 マダム・フーチが来た。白髪を短く切り、鷹のような黄色い目をしている。

「なにをボヤボヤしてるんですか」開口一番ガミガミだ。「みんな箒のそばに立って。さあ、早く」

 三人は自分の箒をチラリと見下ろした。古ぼけて、小枝が何本かとんでもない方向に飛び出している。

「右手を箒の上に突き出して」マダム・フーチが掛け声をかけた。

「そして、『上がれ』と言う」

 みんなが「上がれ!」と叫んだ。

 杏子とまどかの箒はすぐさま飛び上がって手に収まったが、飛び上がった箒は少なかった。ほむらとマルフォイの手には収まっていた。さやかの箒はあらぬ方向に飛んでいって恭介に突き刺さった。その恭介の箒はピクリともしない。

 次にマダム・フーチは、箒の端から滑り落ちないように箒にまたがる方法をやって見せ、生徒たちの列の間を回って、箒の握り方を直した。
マルフォイがずっと間違った握り方をしていたと先生に指摘されてたので、さやかと杏子は大喜びだった。


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