149:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/04(木) 11:11:40.51 ID:Wem+812yo
杏子は無視した。まどかにはもう聞こえていなかった。ドクン、ドクンと血が騒ぐのを感じた。
箒にまたがり地面を強く蹴ると、杏子とまどかは急上昇した。高く高く、風を切り、髪がなびく。マントがはためく。
強く激しい喜びが押し寄せてくる。
――私たちには教えてもらわなくてもできることがあったんだ――簡単だよ。
飛ぶってなんて素晴らしいんだ!もっと高いところに行こう。
二人はクルリと箒の向きを変え、空中でマルフォイと向き合った。マルフォイは呆然としている。
「こっちへ渡せよ。でないと箒から突き落としてやる」杏子が言った。
「へえ、そうかい?」
マルフォイはせせら笑おうとしたが、顔がこわばっていた。
不思議なことに、どうすればいいか杏子にはわかっていた。前屈みになる。そして箒を両手でしっかりとつかむ。
すると箒は槍のようにマルフォイめがけて飛び出した。マルフォイは危うくかわした。
杏子は鋭く一回転して箒をしっかりつかみなおした。下では何人か拍手をしている。
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