151:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/04(木) 11:13:43.18 ID:Wem+812yo
まどかは高く上がった玉が次に落下しはじめるのが、まるでスローモーションで見ているようによく見えた。
まどかは前屈みになって箒の柄を下に向けた。次の瞬間、まどかは一直線に急降下し、見るみるスピードを上げて玉と競争していた。
下で見ている人の悲鳴と交じり合って、風が耳元でヒューヒュー鳴った――まどかは手を伸ばす――
地面スレスレのところで玉をつかんだ。間一髪でまどかは箒を引き上げ、水平に立て直し、草の上に転がるように軟着陸した。
「思いだし玉」をしっかり手のひらに握りしめたまま。まどかは地面がクッションのようにやわらかくなっているのに気づいた。誰かが魔法を使ったのだ。
「なんだよ、これなら放っておきゃよかった」
マルフォイをぶら下げた杏子が言った。
「佐倉杏子! 鹿目まどか!」
マクゴナガル先生が走ってきた。まどかの気持ちは、今しがたのダイビングよりなお速いスピードでしぼんでいった。
まどかはブルブル震えながら立ち上がった。
180Res/135.30 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。