66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/09/30(日) 12:58:59.50 ID:eSSveo1wo
杏子は朝食がまだだったので、勢いよく立ち上がった。杏子は通路に出た。
孤児院では甘い物を買う金なんか持ったことがなかった。でも今はポケットの中で金貨や銀貨がじゃらじゃら鳴っている。
持ち切れないほどのポッキーが買える……でもポッキーは売ってなかった。
そのかわり、バーティー・ボッツの百味ビーンズだの、ドルーブルの風船ガムだの、蛙チョコレート、かぼちゃパイ、大鍋ケーキ、杖型甘草あめ、それにいままで杏子が一度も見たことがないような不思議な物がたくさんあった。
「全部少しずつくれ」
杏子はそう言って、おばさんに銀貨十シックルと銅貨七クヌートを払った。
杏子が両腕いっぱいの買い物をテーブルにドサッと置くのをさやかとまどかは目を皿のようにして眺めていた。目線に気づいた杏子が言った。
「食うかい?」
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