80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/01(月) 11:43:51.12 ID:n6SrTlTIo
まどかは緊張で胃がひっくり返りそうだったし、さやかは髪の色に近い顔色をしていた。四人は通路にあふれる人の群れに加わった。
汽車はますます速度を落とし、完全に停車した。押し合いへし合いしながら列車の戸を開けて外に出ると、
小さな、暗いプラットホームだった。夜の冷たい空気にまどかは身震いした。
やがて生徒たちの頭上にユラユラとランプが近づいてきて、四人の耳に懐かしい声が聞こえた。
「イッチ年生!イッチ年生はこっち!よう、元気か?」
ハグリッドの大きなひげ面が、ずらりと揃った生徒の頭のむこうから笑いかけた。
「さあ、ついてこいよ――あとイッチ年生はいないのかな?足元に気をつけろ。いいか!イッチ年生、ついてこい!」
滑ったり、つまずいたりしながら、険しくて狭い小道を、みんなはハグリッドに続いて降りていった。
右も左も真っ暗だったので、木がうっそうと生い茂っているのだろうと杏子は思った。みんな黙々と歩いた。
「みんな、ホグワーツがまもなく見えるぞ」
ハグリッドが振り返りながら言った。
「この角を曲がったらだ」
「うぉーっ!」
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