94:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/02(火) 11:06:23.23 ID:lh9psmHso
「カナメ・マドカ!」
ついに呼ばれた。呼ばれてしまった。まどかはトボトボ歩いて腰掛けた。帽子はまどかの頭にふれるかふれないうちに「グリフィンドール!」帽子が叫んだ。
帽子を脱ぎ、まどかはフラフラとグリフィンドールのテーブルに向かった。選んでもらえた。
しかもグリフィンドールだ、その安堵感でまどかは頭がいっぱいで、歓声に迎えられていることにもまったく気づかなかった。
二年生のマミも立ち上がり、力強くまどかと握手した。
寮生のテーブルに着いたので、まどかははじめて上座の来賓席を見ることができた。
まどかの近いほうの端にハグリッドが座っていて、まどかと目が合うと親指を上げて「よかった」という合図をした。
まどかも笑顔を返した。来賓席の真ん中で、おおきな金色の椅子にアルバス・ダンブルドアが座っていた。
広間の中では、ゴーストとダンブルドアの白髪だけが同じようにキラキラ輝いてるだけだった。
「漏れ鍋」にいた若い神経質なクィレル先生もいた。大きな紫のターバンをつけた姿がひときわへんてこりんだった。
また数人が呼ばれ、マルフォイが呼ばれた。マルフォイはふんぞり返って前に進み出た。望みはあっという間にかなった。
マルフォイも帽子が頭にふれるかふれないうちだった。もちろん帽子は「スリザリン!」と叫んだ。
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