98:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/02(火) 11:13:38.70 ID:lh9psmHso
三人はあっけにとられた。目の前にある大皿が食べ物でいっぱいになっている。
こんなにたくさん、杏子の食べたい物ばかり並んでるテーブルは見たことがない。
ローストビーフ、ローストチキン、ポークチョップ、ラムチョップ、ソーセージ。ベーコン、ステーキ、ゆでたポテト、グリルポテト、フレンチフライ、ヨークシャープディング、豆、にんじん、グレービー、ケチャップ、そしてなぜか、ハッカ入りキャンディ。
孤児院では餓え死にこそしなかったが、一度もお腹いっぱい食べさせてはもらえなかった。
杏子は全部少しずつお皿に取って猛烈な勢いで食べはじめた。どれもこれもおいしかった。
「すごいね杏子ちゃん」
「電車でも思ったけどあんたの食欲って……太らないのそれで?」
「満足に食ったこと無いからわからねー」
「そっか、なんかごめんね」
「気にしてねーよ」
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