過去ログ - アレイスター「超能力者達にバンドを組ませる――『最終計画』だ」土御門「」
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sagasage]
2012/09/28(金) 16:15:39.73 ID:KBr/71350
 御坂美琴はスカートを揺らしながら走っていた。
 すらりと伸びた足。その上に視線をずらすと見えるのは下着ではなく短パンであって、期待してはいけない。
 さて、なぜ彼女が急いでいるのかと言えば、待ち合わせ時間をとっくに過ぎてしまっているからだ。

「黒子め……なんで私が出かけるって言ったらあいつ相手になんのよ!」

 寮を出る際に同室の白井黒子が「あらお姉様、昨日今日とずいぶんお忙しいんですのね」と話しかけてきたことはまだいい。
 問題は、次に白井が続けた台詞にある。

 ――またあの殿方ですの?

 ふざけんなコラ! と赤面しながら叫び返し、御坂は勢い良く寮を飛び出したのだった。
 御坂が向かっているのは第六学区のとあるカラオケボックス。
 しかし、走りながらも彼女はどこか冷静に遅刻するのは自分だけではないだろうと予測を立てていた。
 それというのも、集まるメンバーが並み一通りではないうえに、おそらくあの面子の中では自分が一番常識人であろうという自負を抱いているからである。
 まあとにかくそんなわけで、寮を出た直後の勢いは失速しほとんどマラソン状態になっている御坂だが、そんな彼女の視界にある集団が入り込んできた。
 自分とまったく同じ容姿の少女が四人、なにやら話しながら歩いている。
 すれ違う人間は「あれ四つ子かな」「瓜二つ……いや四つ?」「すげえなおい」「美少女四人の姉妹丼、ありやわ」などと呟いているが、少女達は気にも留めない。
 四つ子のひとりが、ふと御坂を見た。そして、普段の彼女達にしては珍しい驚愕の表情を浮かべ立ち止まる。
 あり、と御坂は違和感を覚え、少女達に駆け寄った。これで周囲が「五つ子だ」と騒ぎ始めたものの、御坂もさほど気にならないようだ。

「あんたら。こんなとこで何してんの?」

 首からさげたネックレスをこれ見よがしに見せ付けて、少女の中で一番「姉」であるミサカ一〇〇三二号が簡潔に答える。

「ライブに行くんです、とミサカはお姉様が急いでいるようなのでアーティストについては控えさせていただきます」

 ぽかんと口を開ける御坂をよそに、じゃあ行くかーと少女達はぞろぞろ歩いていった。以前に比べて個性が出てきたのか、少し遅れ気味の少女も見受けられる。

「……ラ、ライブ?」

 開いた口をなんとか閉じて、御坂は去りゆく少女達を見送る。あの子達の興味を引いたアーティストは一体誰なんだろうと考えながら。


数十分後、とあるカラオケボックス前

土御門「超電磁砲が遅いな……何かあったのかもしれない」
一方通行「だから女との待ち合わせは十五分前にしとけっつってンだよ」
垣根「ああ、それわかるわ。十五分前にしても平気で三十分遅れるからな、女って」
麦野「そりゃあんたの魅力がないからよ。待たせてもいいやってレベルなんじゃないの」
削板「お前らの発言聞いてるとなんかすげえ疎外感があるんだが、そんなに待ち合わせ経験あるのか」

御坂(全員、揃っている……だと……!?)


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