43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[saga]
2012/09/28(金) 22:09:36.35 ID:cmc0a3g8o
 やっぱり今回も駄目だったみたいです 
  
 和子先生、美人だと思うのにどうして長続きしないのかなあ 
  
 先生はこんな男性は駄目だという事を一分くらい熱弁した後、一呼吸をおいて続けます 
44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[saga]
2012/09/28(金) 22:13:20.26 ID:cmc0a3g8o
 その途端教室から歓声があがりました 
  
 口笛を吹いて迎える男の子や、おかえりと声をかける女の子 
  
 クラス中のみんなが、上条君の退院をお祝いしていました 
45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[saga]
2012/09/28(金) 22:17:21.50 ID:cmc0a3g8o
 まどか「ごめん、さやかちゃん。私ちょっと先生に用事があるから、今日は先に帰っててくれるかな?」 
  
 放課後、いつものように声をかけてくれたさやかちゃんに私は言います 
  
 さやか「そうなの?いいよ、待ってるから」 
46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[saga]
2012/09/28(金) 22:19:53.94 ID:cmc0a3g8o
 私は教室にいる上条君に声をかけました 
  
 恭介「なんだい、鹿目さん?」 
  
 まどか「私と仁美ちゃん、今日はさやかちゃんと一緒に帰れなくて。上条君、さやかちゃんをお家まで送っていってあげてくれないかな?」 
47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[saga]
2012/09/28(金) 22:22:56.25 ID:cmc0a3g8o
 何かを言いかけたさやかちゃんは、私の方をじっと見つめて 
  
 だけど結局、その先を口はしませんでした 
  
 さやか「……わかった。じゃあたし達先に帰るから。帰ろ、恭介」 
48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[saga]
2012/09/28(金) 22:25:49.99 ID:cmc0a3g8o
 仁美ちゃんも帰った後、私は一人で教室を出ました 
  
 行き先は職員室、ではありません 
  
 私は階段を上って、屋上のドアを開きます 
49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[saga]
2012/09/28(金) 22:29:15.33 ID:cmc0a3g8o
 ほむら「先生への用事とやらはもう済んだのかしら」 
  
 声のした方に顔を向けると、いつの間にか屋上にほむらちゃんが来ているのに気がつきました 
  
 ほむらそのまま歩いてきて私のすぐそばまでやってきます 
50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[saga]
2012/09/28(金) 22:31:56.38 ID:cmc0a3g8o
 まどか「別になんでもないの。ただ今日はいいお天気だから、屋上で日向ぼっこでもしたいなーって思って」 
  
 ほむら「鹿目まどか」 
  
 私の言葉を、ほむらちゃんが遮ります 
51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[saga]
2012/09/28(金) 22:34:51.82 ID:cmc0a3g8o
 ほむらちゃんはそう言って私の方を心配そうに見つめます 
  
 その目は涙で潤んでいて、いつものクールなほむらちゃんとはまるで別人のような雰囲気でした 
  
 まどか「ほ、ほむらちゃん何言ってるの?私は別に」 
52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)
2012/09/28(金) 22:37:54.08 ID:cmc0a3g8o
 その瞬間 
  
 私の心の中にあった檻が、音をたてて崩れていくような気がしました 
  
 それまで必死に閉じこめていたものが、次から次へと溢れ出しきて 
53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[saga]
2012/09/28(金) 22:41:07.68 ID:cmc0a3g8o
 まどか「ぁ……ぁぁぁぁ……」 
  
 私は、さやかちゃんの告白が失敗してほしいと願っていました 
  
 さやかちゃんと上条君に恋人同士になってほしくありませんでした 
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