45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[saga]
2012/09/28(金) 22:17:21.50 ID:cmc0a3g8o
まどか「ごめん、さやかちゃん。私ちょっと先生に用事があるから、今日は先に帰っててくれるかな?」
放課後、いつものように声をかけてくれたさやかちゃんに私は言います
さやか「そうなの?いいよ、待ってるから」
46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[saga]
2012/09/28(金) 22:19:53.94 ID:cmc0a3g8o
私は教室にいる上条君に声をかけました
恭介「なんだい、鹿目さん?」
まどか「私と仁美ちゃん、今日はさやかちゃんと一緒に帰れなくて。上条君、さやかちゃんをお家まで送っていってあげてくれないかな?」
47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[saga]
2012/09/28(金) 22:22:56.25 ID:cmc0a3g8o
何かを言いかけたさやかちゃんは、私の方をじっと見つめて
だけど結局、その先を口はしませんでした
さやか「……わかった。じゃあたし達先に帰るから。帰ろ、恭介」
48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[saga]
2012/09/28(金) 22:25:49.99 ID:cmc0a3g8o
仁美ちゃんも帰った後、私は一人で教室を出ました
行き先は職員室、ではありません
私は階段を上って、屋上のドアを開きます
49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[saga]
2012/09/28(金) 22:29:15.33 ID:cmc0a3g8o
ほむら「先生への用事とやらはもう済んだのかしら」
声のした方に顔を向けると、いつの間にか屋上にほむらちゃんが来ているのに気がつきました
ほむらそのまま歩いてきて私のすぐそばまでやってきます
50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[saga]
2012/09/28(金) 22:31:56.38 ID:cmc0a3g8o
まどか「別になんでもないの。ただ今日はいいお天気だから、屋上で日向ぼっこでもしたいなーって思って」
ほむら「鹿目まどか」
私の言葉を、ほむらちゃんが遮ります
51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[saga]
2012/09/28(金) 22:34:51.82 ID:cmc0a3g8o
ほむらちゃんはそう言って私の方を心配そうに見つめます
その目は涙で潤んでいて、いつものクールなほむらちゃんとはまるで別人のような雰囲気でした
まどか「ほ、ほむらちゃん何言ってるの?私は別に」
52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)
2012/09/28(金) 22:37:54.08 ID:cmc0a3g8o
その瞬間
私の心の中にあった檻が、音をたてて崩れていくような気がしました
それまで必死に閉じこめていたものが、次から次へと溢れ出しきて
53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[saga]
2012/09/28(金) 22:41:07.68 ID:cmc0a3g8o
まどか「ぁ……ぁぁぁぁ……」
私は、さやかちゃんの告白が失敗してほしいと願っていました
さやかちゃんと上条君に恋人同士になってほしくありませんでした
54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[saga]
2012/09/28(金) 22:45:02.56 ID:cmc0a3g8o
ほむら「まどか」
大声で泣きじゃくっている私を、ほむらちゃんはそっと抱きしめます
ほむらちゃんの体温が、私の荒れた心を暖めてくれるようでした
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