過去ログ - 安価で女装ギャルゲー風SS part6 -SS速報VIP

過去ログ - 安価で女装ギャルゲー風SS part6

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219: ◆EEWQeQ.ZIg[saga]
2012/10/03(水) 00:57:21.43 ID:/rGglC+50
近くで、蝉が鳴く。こんな日は、……特になにもない。
貴方は、妹の墓の前にいた。隣には父。

父「……三年、か」

父は、ぽつりと呟く。妹が死んでから三年。そう言う事。

貴方「……はい。三年です」

父「早いものだ」

貴方「僕は永久の物と思いました」

父「……そうか」

貴方と父は手を合わせ、目を瞑る。

その間に、貴方は妹に報告を済ませる。
学院の事。学院で会った人の事。眼鏡の事。貴方は、今も元気である事。

……そう言えば、今日は七夕なのだ。貴方にとっては、すっかり妹が死んだ日になってしまったが。
織姫と彦星が一年に一度うんたらかんたら。おかしな日に死んでしまった物だ。
あの子は今、天の川の一部となって二人を繋いでいるのだろうか。

……織姫と彦星。今日の事から、まるで貴方と眼鏡みたいだ。
冗談じゃない。雲の上で泣いている戯け共と一緒にされて堪るものか。
貴方は眼鏡が好きなのだ。だから、一緒にいるのだ。まだ、そうでいられる。
そして違う事は、貴方にはまだ、逆らう余地がある事。それがあるのなら、貴方は諦めない。
いざとなれば、この家を抜ける覚悟だって……無いわけではない。

なんて、妹に愚痴を言っても仕方が無い。
貴方は最後に「また来るよ」と告げて、目を開けた。

蝉が鳴き止んだ。

父「……どうするんだ、お前は。このまま学院に戻るのか？」

それも良い……が、貴方はまだ、妹との思い出の場所を回り切っていない。
昼食も食べていないし……それは自己責任だが。

やる事は沢山あるが、貴方は

1、学院に戻る
2、まだ思い出の場所を回る
3、昼食
4、家でゆっくりする
5、自由行動

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