過去ログ - 安価で女装ギャルゲー風SS part6 -SS速報VIP

過去ログ - 安価で女装ギャルゲー風SS part6

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243: ◆EEWQeQ.ZIg[saga]
2012/10/03(水) 02:20:22.93 ID:/rGglC+50
1、自由行動「夕陽が綺麗な河原」

そう言えば、今はちょうど良い時間か。
貴方は駆け足気味に、ちょっと遠くの河原に向かった。

その河原は、小学生に上がったばかりの妹が、ちょっと背伸びして遠出した時に見つけた場所。
ただ道なりに歩いて、その内川を見つけたから、今度はそれに沿って歩いただけ。
ただそれだけだが、いつもより遠くに行ったので、貴方と妹にとっては大冒険だった。

その果てに見つけたのは、夕日が綺麗な河原だった。
家々やビルの隙間を降りていく夕日を、貴方と妹は土手に座り、寄り添いながら見ていた。
その光景は、今でも明確に思い出せる。赤々とした光の塊が辺りを照らし、しかし、じわじわと消えていく。
だけどその輝きは、最後の一瞬まで強くあった。だからこそ、貴方と妹は、見惚れていたのだ。
……それを見届けた後の結果は、言うまでもない。周囲は暗くなって、貴方と妹は泣きながら家に帰った。

今は、季節が合わないから、太陽はまだ高いところにある。
だけど秋や冬ならば、太陽は早く落ちる。すると、あの光景がみられるのだ。
今の貴方は余裕が無いから、その姿を最後まで見る事はできない。

……それは、なんだか妹が「帰るところがあるよ」と言うようで。
まあ、気のせいだ。でも、待っている人はいる。帰らなければならない所もある。
貴方は暫く、川の流れを見つめてから、その場を立ち去った。

歩きながら、貴方は思い出しつつ考える。
ここから行ける場所で、妹との思い出の場所はどこだっただろう？
時間的に、これから行くところが最後になるだろう。有るのなら、行っておきたい。

1、自由行動
2、学院に帰る

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