過去ログ - 安価で女装ギャルゲー風SS part6 -SS速報VIP

過去ログ - 安価で女装ギャルゲー風SS part6

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420: ◆EEWQeQ.ZIg[saga]
2012/10/06(土) 23:44:38.02 ID:U3qnn0LL0
1、自由行動「ためしに頭ﾅﾃﾞﾅﾃﾞしてみよ」

……と、さっきは誓ったものの、本人がしても良いと言うのなら、大丈夫なのではないか？
仕返しをすると言ったが……大した事はするまい。少なくともこちらがした事以上の事はやってこないはず。
そう高を括り、貴方は機会を窺う。

不思議が最も無防備になる瞬間は……。

不思議「この漬け物は美味しいですねえ」

物を口に入れている、その瞬間。貴方は狙いを澄まし、不思議の頭に手を乗せる。

不思議「ほ？」

そのまま、優しく撫でる。ひたすら、無心に。
貴方の行動が理解できない不思議は、とりあえず口の中の物を飲み込み、貴方に尋ねる。

不思議「なんですか、この手は？」

貴方「悪戯です」

不思議「悪戯ですか？　これが？」

貴方「食事中では、変な事はできませんから」

人の頭を唐突に撫でるのは変な事ではないのか、とは自分でも思う。
まあ悪戯とは得てして普通の人には変な行動に見えるので、その違いを気にする必要はあるまい。

不思議「そうですか。では仕返しに」

不思議は手に持った箸を置き、空いた手で貴方の手を撫で返した。

不思議「私も撫でてしまいましょう」

仕返し、なのだろうか？　いや、本人がそれで満足しているのだから、それでいいのだろう。

貴方と不思議は暫くお互いの頭を撫であって、そうすると夕食が食べられない事から、そこそこにして止めた。
そんな事をしながら、貴方は不思議と一緒に夕食を食べた。

□―――――□
｜貴方の部屋｜
□―――――□

部屋に戻った貴方は、ベッドに倒れ込んだ。

そのまま目を閉じ、今日一日を振り返った。

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