過去ログ - 安価で女装ギャルゲー風SS part6 -SS速報VIP

過去ログ - 安価で女装ギャルゲー風SS part6

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56: ◆EEWQeQ.ZIg[saga]
2012/09/30(日) 23:08:12.17 ID:zPnes2DD0
2、諦める

貴方「……分かりました」

貴方は不貞腐れるような仕草をする。

眼鏡「そんな顔したってだめな物はだめ」

何かが間違って眼鏡がこれに同情し、泊まっていくと言ってくれたらいいな、なんて願望と浅知恵もあったが、玉砕。
でも、今回は進展を早まった貴方が悪いと言う事で、素直に引く事にする。

眼鏡「……まあ、絶対にダメ、とは言わないわ。私とあなたの仲だから、それくらい」

眼鏡「でもねえ……あなた、抱きつく癖があるからだめ。私、まだ恐いから」

眼鏡「好意があるのは嬉しい事だけど、中途半端なままは、嫌なのよ」

貴方の額をつんとつついて、眼鏡は教科書を鞄にしまう。
……つまり、泊まって欲しかったら「好きだ」と告白してみろ、と言う事？

眼鏡「じゃあ、また明日」

鞄を持って、眼鏡は部屋の扉に向かう。

貴方「はぁい、また明日」

貴方は席に座ったまま、眼鏡が部屋を出ていくのを見送った。

眼鏡を見送った後、貴方はテーブルに突っ伏す。
……さっき、もう少し欲望に忠実であったならば良かったのだろうか？
でも、眼鏡が言っている事は、そう言う事のようで、どこか違う。
それに気付くまでは、お預けか。

そんな事を考えながら、貴方は目を閉じ、今日一日の事を振り返った。

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