過去ログ - 安価で女装ギャルゲー風SS part6 -SS速報VIP

過去ログ - 安価で女装ギャルゲー風SS part6

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667: ◆EEWQeQ.ZIg[saga]
2012/10/11(木) 01:20:25.31 ID:5TP9gCW20
コンマ「9」「3」「1」

一局目は眼鏡が圧勝し、二局目は貴方が辛勝し、そして三局目。

眼鏡「……参り、ました」

苦々しく、眼鏡は言った。

互いに一勝をもぎ取る戦いを制したのは、貴方だった。

貴方「か、勝てましたー」

勝利に浸る間もなく、解かれた緊張の糸が弾けるように、貴方は椅子の背もたれに寄り掛かる。
勝因と言えば、貴方は短期間に棋力が上がったのだろう。予想以上に、或いは主人公の如く。
その成長を見誤った眼鏡は、警戒する場所を間違えに間違え、貴方に勝利を譲る事になった。
……しかし、その敗北は責められた物ではない。誰が、貴方の成長を見抜けたものか。

まあ、その成長も泡沫の夢に等しい。明日になれば、貴方は普通に負ける事だろう。
今日は異常な集中力を発揮した、ただ、それだけの話。

眼鏡「もーうー……あなた、強い。負ける時はあっさり負ける癖に、勝つ時は粘り勝ちばっか」

眼鏡「将棋で粘り勝ちって、どう言う事なのよ……」

貴方の視界の外で、そんな言葉聞こえる。

眼鏡「はあ……やる前はあんなに威勢良かったのに、黒白付ける、なんて」

貴方「付いたじゃないですか」

眼鏡「やかましい」

眼鏡「……ねえ、――さん」

声音を変えて、眼鏡は貴方を呼ぶ。

眼鏡「……なんでもない」

だけど、眼鏡は言葉を続けなかった。

貴方は

1、自由行動
2、貴方「言ってくださいよ」
3、貴方「そうですか」

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